2016年10月2日日曜日

差別用語だらけだった粗野な男をコンプライアンス男にしたものとは


兄のニセモノと妹のニセモノに会った衝撃的な1日

粘土の時間を取るために仕方なく肉親の用事にしか反応しない人生を選んだのだが
それはそれで驚きの連続なことも多々ある

妹が立ち上げた会社が新宿にできたピカピカのビルに引っ越したので
母のお供の役目で行ってきた日のことを書き記しておこう

昼頃に新宿ラインの一番前の車両に実家から兄と一緒に母が乗り込んでくるという設定で
私は言われた電車に乗り込んだのだが
二人の姿が見当たらずに焦って少しパニックを起こしてしまった

ジャイアンな男兄弟のいる妹ならその気持ちわかってもらえるはず(笑)

幼少期のカーストは染み付いているものだ

結局会えたのだが
その時の会話が嘘のようだったのだ

「アハハ 体格のいい女性が見あたらなかったんだよ。すぐ後ろにいたの気づかなかったよ」

私はポカン顔で会話を続けた
なぜならいつも兄が多用していた差別的用語が一度もその口から発せられなかったから!!
デブの2文字はどこにいってしまったの?????

デブ バカ マヌケ ○○   etc

母に向かっても

婆さん  ケチ ババア  etc

を1度も口にすることなく
挙げ句に母が誰かの個人的な会話を大声ではじめたときには
やんわりと「そうゆう会話は電車の中でしてはだめですよ。家でききますよ」
といなしたのだ

ついこの前だったら
「声ででけえよ。婆さん黙れ」となっていたはずなのに
私からしてみたら今世紀最大の驚きだった

思いきって
「あなたは私の兄のニセモノではありませんか?」と真顔で聞いてみた
宇宙人に実兄がさらわれたのかもしれないので
兄弟にしか知り得ないクイズを出してもみたのだが正解されてしまった

私は瞬時に原因を理解した
社長になって兄から粗野が消えたのである!

きっとコンプライアンス合宿に行ったに違いない
洗脳されてしまったのか自発的に紳士になったのか謎だが
もうすぐお正月でまた会えるので忘れずに聞いておこうと思う

同じ日の夕方には妹のニセモノにも会うことになるのだが
それはまた次号で書き記そうと思う秋の日でした







作品名なし

非常に軽く壁掛け式のタイル
皆さん葉山にもフグが生息しているの知ってますか 
ふぐのとげとげは粘土を柔らかく溶かして生クリームのデコレーションのようにアイシングをして作りました
ケーキ道具のお店があると必ず見て道具を探す私ですが長いアイシングの金具を知っている人がいたら教えてもらいたいなぁもうかれこれ20年探しています

2016年9月11日日曜日

残念犬と私


犬は飼ってるうちに
だんだん飼主に似てくると人は言う

でも
「人は自分の顔に似た犬を選んで飼ってる」というのが心理学的には
正解らしい

で・・・私が好んで作るこの子たち・・

私にソックリ

そうゆうことなんだ。。。
と妙に納得する雨の一日なのです



作品紹介

今回の窯出しで1番気に入った皿
エクスタシーポイントは
海色釉薬と鉄色釉薬の境界線が
綺麗に滲んで融合してるところ





生粘土の皿が乾く寸前に
ポリポリと模様を彫り込む
そこに釉薬が濃く溜まるので
そこがなんとも楽しいのだ
もうほとんど病気ですね笑




古城でいきなり阿部マリオとベッカムと~旅の思い出~

そんなこんなで旅行から帰ってきて
台風だらけの日本で定位置にしっぽりと収まりながら
粘土な日々を送っているのだが

脳裏・・というか頭のオデコの上あたりに蘇った
旅先でのちょっとした驚きな出来事を書き記しておこうかな

あれはたしかローテンブルグの城内ホテルの朝

何気につけた現地テレビ放送にいきなり
新しい都知事さんが着物姿で現れびっくり
「!!リオオリンピック閉会式!!」
と雨に濡れる小池さんの着物を心配しながら眺めていたら・・・
あれよあれよと阿部マリオが土管から出てきて
か・な・り驚かされました

ドイツ語の現地アナウンサーも興奮しながらの解説笑


その昔、はるばる北京オリンピックの閉会式を見に行ったことがあるけど
たしか五輪旗引き渡し式の場面は
ロンドンバスの屋根に乗ったベッカムが
場内パレードしただけだったことを思い出し

「もしかして日本の勝ち?!ウシシ」

と小さな勝利感に浸りつつ
上機嫌で古城観光に出かけることが出来ました
(北京オリンピック閉会式そのものは壮大な人海戦術で感動しましたけど)

外国から見る日本はなんて素晴らしいんだろう
thank you !ってね
うちで預かる留学生がみんな
何度も秋葉原・新宿・原宿 などもろもろに行きたがるのも妙に納得


そんなこんなで今日は森戸神社のお祭り
タクシーをよんでヨレヨレと乗り込んで神社前にポトリと落としてもらう

台風のせいで空がドラマチックな名画のようになっていて
しばし息をのんで佇む






屋台で生ビールを買って焼き鳥を片手にヨレヨレと
富士山と裕次郎さんに挨拶して腹ごしらえをすまし
金魚すくって射的でラムネをもらって太鼓ショーを見て
お神輿の行列に紛れ込んで どっこいしょ~なんて掛け声して
またヨレヨレとタクシーに乗り込んで帰る


いいな日本の残暑

そんなざわざわした気持ちのまま
今月一杯はこの子たち三昧になりそうです







2016年9月6日火曜日

台風と単細胞






昨日のブログの続き
〜謎が解けたの巻〜


夏休みヨーロッパに行ってて帰ってきて指先から湧き出てくるのは
この波で戯れる子供たちばかりである

そしてラジオから流れてくるニュースを聞いて謎が解けた
そう 「台風」である

海の近くにに住んでる人なら
心当たりのある事だけど
台風予報が出ると
おじさんおばさん若者の波乗りさんたちが急にそわそわしだして
バイクや自転車や車をすっ飛ばして
海を見に行く

海辺は急に人がわらわら湧いてきて
季節を問わず賑やかになって
軽い興奮状態のオーラで溢れる

大げさかもしれないけど
ふだん顔色の悪い人だって
頬が紅潮し風に髪をなびかでながら
遠くの波を見つめるものだから
3センチ位はイケて見える

それで作者も台風と聞いただけで
指先が興奮して
旅の思い出とかそんなことすっとばして
ボードをもって今すぐココから出せとうるさいこの子たちをひねり出してしまっていたのだ笑

そっかそっか

で。。。。

またぞろ次の台風が生まれてきてるらしい

困ったものだ
ラジオを封印して
秋への心構えに切り替えなければ笑






後の子が生のヒネリたての生の粘土の風合いです
完成すると手前の子の風合いに肌質が
変化します


2016年9月5日月曜日

ルーブル美術館とぬらりひょん




そんなこんなで
この夏は久々のヨーロッパ廻りをして。。
ルーブル美術館とかも行ってた訳で。。。
帰国してヒネリ出されたものがこの
双子の波乗りぬらりひょんでした






この落差にめげる事なく
いきていくしかないのだが。。。

見聞したり体験したものは
自分の肉フィルターを通し時間差で出てくると思っていたが
いったいこれは。。。?







2016年7月29日金曜日

Lite write right 人魚のスタンド



そんなこんなで日記といえば三日坊主!
魔の時期を過ぎてほっとして週間位ってしまいました

何をしていたかって?
色々な出来事があって
それを全力でやっつけていました

残り少ない人生タイムを
極力 製作行為に時間を注ぐようにしていたけど
 どうしても・・・な用事ができても残念がらずに
気持ちを切り替えて全力で五感をフルオープンにして現実を感じるようにしている


印象的だった街
仙川町

渋谷や新宿とかのメジャーな東京の街とは全く違い
まるで映画のセットのような平和で悪意のない不思議な町でした
あれは夢だったのか?!?あれはエキストラの

美味かったもの
和牛のタン
根本の部位だったらどの国のタンでも同じく思っていたけれど

印象的な出会い

35歳でイタリアンシェフをやめて
国境なき医師団を目指して
今年国家試験を受ける青年
オーラの熱量がすごくて対面にいるだけで干物になりそうな勢いでした

がんばれ青年!

















2016年7月3日日曜日

横須賀線から

たまには原人だって東京さいくだよ
人前に出るので
久しぶりに化粧してワンピースを着る
鏡の中にはまだ女の形をした自分がいたので少しほっとする

今日が三日坊主の正念場
電車の中からこの子を紹介しよう


待合室シリーズより

歯医者さんの待合室です


知り合いにとても可愛い歯医者さんの卵がいるのだがあまりに国試のお勉強が大変そうでその子を応援する気持ちで作った作品

この作品のチャームポイントは
火色がいいあんばいについた涙目です
狙ってやったのではないので
窯から出した時に
本当に涙ボロボロででてきたので
ハグしたくらいである



こんなシュールな画像切り抜きを電車の中でやるのも変な気分である

明日はこの子のお友達を紹介しようかな















2016年7月2日土曜日

4DX Fish tiles 〜お魚のタイル4DX〜





そんなこんなで今日は三日坊主にならないようにブログを起動した
2日でやめたら三日坊主にはならないとバカなことを思いながら

以前はデジカメで作品を撮影してそれからパソコンに取り込んで写真を加工して写真加工ソフトを立ち上げて。。。とかなり面倒だったので遠ざかってしまっていたがこのスマホとやらの便利なことよ!

携帯ショップのお姉さんが通信量を調べてくれたときにメールも通話も全く使われていないのでかなり驚かれたことがあったけれど
その時解約しないで本当によかった笑

今ではスマホで撮影したらすぐにブログにアップできるし
数枚の写真を1枚の写真に加工することもできる(この写真のことだ)
開発してくれた人にありがたや


この作品がチャームポイントはこの釉薬の溜まった所だ
ものが魚なので全く海のものを身に纏う事なく作品が一生を終えてしまうのはこの子にとても済まないような気がして私は海で拾ったシーグラスを釉薬に少し混ぜて (海に関わる作品)には使うようにしている



このシーグラスは長者が崎のあるポイントであっという間に拾い集めることが出来るものだが
どのカケラも長い海での冒険を経て私に拾われたもので
手にとってコイツらに周波数を合わせようものなら
みんな一斉に聞いてきーて!とおしゃべりを始め収拾がつかなくなる
ので私はいつも目を合わせないようにしている

でも焼き物にして姿を変えてやると
散りじりだったおしゃべりが心地の良い波の音に統一されて思わずニヤリとしてしまうのだ

だからこのタイルは3Dじゃない
音もアイツらのの記憶も封じ込めてあるので4Dxなのだ
ほんとだよ笑






20年潜伏していたのに戻ってきた訳は?

2016年7月1日

私は3人兄弟の真ん中


兄がそこそこ有名な会社の社長となり今日2016年7月1日が赴任日だと言う

一つ年下の起業した妹は
新宿にできた話題の立派なビルに社員80人を引き連れて来月引っ越しすると言う
「大したことないよ だって手狭になったからね〜」
となにげに言っていた

そこで真ん中の私である

朝起きてかねてから 迷っていたことに区切りをつけ
兄妹の出世を機に忘れかけていたブログを再開した

人生の折り返し地点も過ぎ
長い潜伏期間から兄の初出社日に合わせて錆びサビのシャッターをガラガラと開ける感じ笑

山奥にあった見晴らしの良いアトリエを引き払い自宅そばに窯を構えてからほとんど世捨人
何度かブログを上げたもののすぐに引っ込んでいた
でも今回は本当である

旅行は沢山したが人間関係はゼロとなってしまった 
普通こういう時は誰かに何かを頼んだり紹介してもらって個展を開いたりするのだろうが
できることからポツポツと発表していこうと思う

始めることと続けることが大事



記念すべき7月1日
今日は潜伏終了祝いと社長就任祝いと新社屋引越祝いのトリプル祝いなので名付けて
(祝 開店ガラガラ 
多色で手間のかかる作品だったけれど
珍しく納得いくものに仕上がったので満足

本焼成する前の作業風景
仕上がりの色を想像しながら丸1日かかる




2013年6月29日土曜日

作用 ・反作用 の法則をまんま行くど

このところ小さい細かい仕事をしたので
今日は
ドッカンと土管をヒネッてしまったのだ。

フムスくんを乗せて小言をいただく

これどうするって?

人魚の花台になるんだな♪

作陶の醍醐味は  ただの土のかたまりを

自分の肉体フィルターに通してちチチンプイとヘンテコなものに変える事なのだ

そうはいっても土だって多大な人手を経たお陰で私のところに来てくれたのだからその命を最大限に輝かせてあげなきゃダメなんだなあ。…。



s

人魚中毒がトマラナイ

人魚以外の作品を作ろうとするほど
この子たちが呼ぶんです。

Hey,be true to yourself..

You dont wanna make others,doncha?

今年中に仕上げなきゃいけないものがあるのだけど.…。

嗚呼


Is this clay holic or mermaid holic?


2013年6月26日水曜日

ブログ再開! 馬に乗ってプチ駆け落ちする二人 

今朝の葉山はいい雨が降っている
 
ラジオもテレビも消して
粘土の匂いと雨音だけを楽しんで満開のハイビスカスを眺めて
これ至福なり。
 
この二人を眺めていると
脳内で色々な物語が生まれて尽きない
 
二人は幸せに暮らしましたとさ。。。で終わる物語
このあとママに叱られる物語
ブラックな物語
ポエムな物語
とても言葉に出来ない物語
。。。。etc
 
私がまだ若い女だったら
exカエルの王子さまが助けてくれて・・という話で止まっているだろうが
年を重ねて色々と見聞を広めると
「世の中もっとシュールなことで溢れている」事を知っているので
つい余計なストーリーも足してしまい
「エヘヘ」とか笑って周囲を見渡してしまったりする。
 
気持ち悪い女である
 
ほんの5分の滞在で私の脳内で色々な色やセリフが飛び交って
せっかくの静かな雨音がかき消されてしまうので
写真をとってさっさと粘土に向うことにしよう
 
made in Japanの最新スマホも手に入れ
直接投稿しながら
日々の記録を残していこうとおもいます。

ロングライフハイビスカス アドニス
これが黄色いハイビスカスの名前だそうです。
普通のハイビスカスは1日だけ咲いて
夕方になるとその命をおえてしまいますが
この子は夕方もキレイに咲いてくれて
2日間もその命をながらえてくれます。
今年のお気に入りはこの子ですね。
 
 

白馬の二人
一足早いハイビスカスの森をぬけて何処へ・・
ロクロで製作 白い作品なのでエクステリアに映えます。
裸の人魚さんばかり作っていると
お洋服を着せるのもまた楽しいですね。
靴をはかせると作品が「キツイから脱がせて」と言うので
大抵は裸足になりがちですね。
作者はこの女の子の目のふちが気に入っています。
アダムスファミリーではありませんが
釉薬が目のフチにキレイに溶けて
天然のアイシャドーをしているみたいで
作品の表情を豊かにしてくれていると感じるからです。
 

2012年10月17日水曜日

くくりは蝉科・葉山の40年蝉となって想うこと

 
 
 
そんなこんなで 新作をアップしました。
 
動画に安い音楽がついてしまって反省しています。
一度つけてしまってどこをいじったらはずれるのかわからなくて
トホホ・・ですが
もっとポレポレちっくで間抜けな打楽器だけの音があれば
誰か教えてください(笑)

 
最近 
 
 「元気なうちは陶芸に没する。身体が動かなくなったら個展をしよう。」
という結論になりました。
 
年をとって目の焦点があわなくなって
粘土を持つ手がふるえて
色々な部位が締まらず人前でプップと漏らすようになったら
日記帳を読み返すように自分の作品を整理しよう。
 

1988年に築窯して今年でおよそ24年の潜伏期間を過ごした計算(笑)
そしてあらたにもう10年の潜伏期間めざして・・。
 
もうくくりは7年蝉や15年蝉と一緒でいいです。ハイ。
セミ科のキネジコ宣言です。

==========

ロシアのスズダリという田舎町のホテルで
目の前を歩いていた日本人のご婦人が急に視界から消え
崩れ落ちるように倒れました。

町の救急車が来るまでの1時間半
見ず知らずのご婦人に付き添ったのですが
彼女の足は骨折したらしく動かなく
会話も時間が経つにつれて話のろれつが回らなくなって
「脳梗塞?脳出血・・?」
って思って手や足をさすって声をかけても
もどんどん反応が鈍くなって無表情になってゆきました。

「脳梗塞の治療の点滴はたしか4時間以内?」とか思い出しながら
待っていました。

長いながい2時間が過ぎてようやく救急車がつきたので隊員に
倒れた様子や時間を話して
「strokeかもしれないから骨折の検査より脳のスキャンを先にしてください。」と
申し送りした。

翌日ホテルの人から
「英語を話せないおばあさんとロシア人の通訳を通していたら
脳の治療が間に合いませんでしたよ。ありがとうと伝えてくださいと言われました」

そのご婦人の早い帰国を願いながら
色々な想いが去来する秋の空でした

ただ一つ言える事は
「その日」は予告なしにやってくるんだな・・。

「今日が人生最後の日」という設定で日々をおくっているのが信条だが
実際に目の当たりにすると考えさせられるなあ。