2012年2月16日木曜日

消える名店と金魚とテンのお話

気が向いたときにふらりと立ち寄っていたお気に入りのお寿司屋さん

いつも空いてすぐに診てくれるおじいさん先生のいる内科医院

おデブさんにやさしかった昭和レトロな洋裁店

熱帯魚のものなら何でもそろう行きつけのアクアリウム店

これがある日忽然と消えている・・という悲劇にいくつか遭遇する事があった

当然あると思いこんで勢い扉をあけようと手を伸ばすが何もない
あれれ?と顔をあげるとそこにはガランとした空間があるだけ

運のいい時は 
そこに引っ越先の張り紙があったりする
閉店のご挨拶の張り紙があったりもする

今日の熱帯魚屋さんはガラス越しに覗いてみると
まるでひき剥がすように引越した跡が痛々しく残るだけ
それだけが残された者へのメッセージ

あの熱帯魚たちは何処へ?巨大水槽は?
魚を丁寧に掬ってくれたあの優しいお兄さんは何処へ?
いずれ飼おうと思っていたアロワナは?大型ナマズは?
餌が底をついた私の熱帯魚達はどうしよう・・?

・・・・・・・・・。

・・・・・・・・・・・・。


動揺してしまい なぜかしばしその場で目を閉じて
あの空間に存在したものたちと交信を計るが
そんなことは無駄なこと・・と我に返りその場を立ち去る

この世のルールではお客側が偉いとされているのだが
実はそこにお店があってくれることが本当は有難い事を忘れがちである

世の中みんな輪になってお互い様なのだ
もっとちゃんと「ありがとう」を伝えておけばよかった

仕方ないので みぞれ降る中 いきつけの「金魚専門店」に立ち寄り
急場しのぎの熱帯魚の餌を出してもらうと
女将さんが「お店もう辞めちゃおうかなあと思っているの」とのお言葉に
強力に心動かされてつい高い金魚を2匹買ってしまった。

その際仕入れた情報を書きしるしておこう

*****2012年**冬***葉山のテン情報*******

金魚屋さんはゴルフ場の山のふもとにある
最近、野生のテンがあらわれて金魚を食べてしまうので
罠をしかけて生け捕りにして役場に連絡すると
「保護動物につき殺処分できないので遠くで放してきます」
といって連れていかれたテンが翌日には戻ってきて
また金魚を食ったの。

というお話でした。

なんだか春が待ち遠しい町からでした。

じゃんじゃん

この子は川崎の皮膚科クリニックにお嫁に行きました。
幸せに暮らしているかな?
美人さんだったので作ってすぐにいなくなってしまいました。
porcelin mermaid original handmade
by hayama clay art studio mermaid7.com
この子たちが本日の餌難民!
餌を探して 怒りながら飛び回っています(笑)
何せ日々大きくなってしまう種類とは知らずに飼ってしまいました。
オリノコ河から来たカージナルテトラも珍しい川魚も海老も
みんな食べられてしまいました(涙)
hungry&angry fish
looking for food blaming the owner





この子はレンタル水槽の自動餌で生きているので
今日の「餌危機」は関係ないわ・・という佇まいです
この子の下にいるドット柄の子が最近のお気に入りです。
the salt water puff fish
this girl is one of my special
the name is SB(strange banana)

2012年2月14日火曜日

鎌高前はホンテッドマンション

松本市は松山城と背景のアルプスが美しい町でした。
中に入った感想・ 
外国のお城に比べて日本のお城は質実剛健・質素なところが魅力です。
お城の中の階段は意外!かなり急&スリリングでした。
最上階で町を見下ろすお殿様の気分を味わいたかったら
脚の若いうちに日本の城廻りは完了させませう。
深雪の白川郷
やっと訪れる事が出来ました。
ライトアップに訪れるお客さんはとても多かったけれど
暗闇が人影を消してくれたので
以外と静かにほっこりすることが出来ました。
そんなこんなでまた旅の空でした。
今までは粘土に夢中で
アトリエから離れることはあまり考えられないことだったけれど
去年、今年と旅の魅力に取りつかれてしまっていますね。
「旅も芸の肥やし」
というところで
五感を全開で日本を感じて来ました。
飛騨高山の山車会館にて

なんだかお囃子が聞こえてきそうでした。
現代、実際のお祭りで使っているなんて感激です。
九州の日田に行ったときにも同じような山車を沢山見ました。
日本の天領だった所はみな「小京都」を名乗っていてプライドを感じる事が出来ます。
日本に沢山ある「小京都」 是非すべて訪れたいです。
今週は日本縦断で色々なところへ行ったけれど
帰ってきてこの道を通りとホッとしている自分に気付く。

南アフリカ生まれだけれどこの地に長く住んですっかり
この地が故郷となったんだなあ・・・ってね。

この写真のところを右折し鎌高前にあるテレジア病院で去年父が亡くなった

此処を通るたびに父が助手席に乗り込んで来てあれやこれや話しかけてくる(笑)
まるで東京ディズニーランドの「ホンテッドマンション」のよう!
私にとってはちょっと心がしんみりするけれど
往路も復路も父に会える「お楽しみなポイント」なのです。

故郷とは何でもない町の辻つじに
色々な思い出が増えてゆく事なのかもしれない。

学生時代を過ごした石川町・山下町近辺なんかは
ハイヒールを石畳にひっかけてパンツ丸出しですっころんだポイントや
○○を○○して○○○になってしまったお店…etc
など悲惨&恥ずかしい記憶を引っ張り出すスイッチが街のそっちこっちに沢山あるので
横浜も第二の故郷かな?
いや、神奈川県単位で故郷としよう。
再訪したい所は鶴見のビール工場 
まだあるの?か?な?






金彩色を施したマーメイドシリーズ

スマホでは画質悪し
明日こそカメラで撮影を始めよう