今日は川崎から来てくれた親友と一緒に窯出しをした幸せな一日でした。
彼女のクリニックにも人魚がもらわれていったたので「多くの患者さんが微笑んでくれたら嬉しいな」と喜びあふれる一日でした。
人の目からみると「売るでもなく・教えるでもなく・個展を開くでもなく・
いったいあの人は何をやっているの?」と思われがちだが
それでいいのである。
人はそれぞれ欲しいものにベクトルを向けて生きているのだが
「お金・名誉・人・・」・・どれもあまり欲しくないので
それに向けて積極的にやっていないただの怠け者なのであります。
・・・じゃあ・何が欲しいの?
ハイ。粘土な日々です。
毎日「今日が人生最後の一日」という設定で組み立てるので
つい 「後悔のないように・・」と粘土ばかりいじっているのです。
そんな中でタンポポの種が飛ぶように自然現象として川崎にワールドが広がったことが
単純に嬉しいのです。ハイ。
ここまで書いて先日の草食系若者の謎が解けたのです。
つい先日、やっとこさ就職を決めた若者に
「よくがんばったね。お祝いしてあげるから カウンター@ミシュランのお寿司を食べに行こう」と
誘ったのであるが 反応がイマイチなので
「遠慮しなくていいよ。男は本物を知らないとね」
とか言ってもピンとしない顔しているのである。
「・・っていうか 人がにぎった寿司っていうのが なんとなく気持ち悪いんだよね。」
「??」
「それに カウンターで話しかけられるのも面倒くさいというか ・・回転ずしで大トロとか
思いっきり食べたらそれがいいんだよね。」
どうしでも回転すしがいいというのでOKすると
スマホであっという間に調べて三浦半島にある評判のいいお店に出掛けたのだが
そこだって人が握っているのに・・?と聞くと
「回転ずしは人が握っている感じがしなくていいんだよね。」
今の若者は高いものを食べると「これで牛丼が何杯食べられるか」という基準が働いてしまうらしく
「無駄に高いものはモッタイナイし欲しくない」という事がよくわかった。
予算が余ったので何か記念に買ってあげる・・
といったら案の定 「今、欲しいもの無いんだよね。」
「時計は?」「スマホがあるからいらないし腕が重たいのも嫌なんだよね」
「手帳は?」「それも邪魔・スマホの中にある」
・・・それではモンブランのペンにしよう!といってデパートに入ったが
試し書きをして
「ペン先が太すぎて書きにくいし、かさ張るからいらない」
と言われて撃沈したのである。
そういえば彼の字は糸のように細くミミズのようだ。
あれはいまどきの細いほそ~~いペン先のなせる技だったのだ。
・・結局 スイカを満タンにしてあげて別れたのだが・・
釈然としない。
昭和VS平成。バブルを知っている世代と「欲しくない世代」
物が売れないという事がよくわかった一日でした。
よっぽど今どきの男の子のほうが悟っている事に感心してヨレヨレと御帰還したのだが
あの若さで「本当に欲しいもの」をもう知っていることをスゴイと思う。
私なんて何十年もかけて散々無駄使いを繰り返しすってんころりんの挙句に
ようやく「欲しいものだけ手に入れよう」と気付き歩み出したのに・・
あの年でもうさっぱりと「持たない」人生を歩みはじめた草食君に
「えらいぞ!がんばれ青年!」とエールを送るのでありました。
川崎のワールドはまた後でアップしますのでお楽しみに!
現在のキネジコワールド展開場所・
神奈川県 栄区のクリニック
川崎のクリニック
この2か所です。 来年はもう少し積極的に展開していきたいと思っています。
どうぞよろしいくお願いします♪
since 1998 original clay art by Mariko Kusaka
2011年11月29日火曜日
2011年11月25日金曜日
遊び呆けた11月なのだったのら
2011年11月22日 京都・東福寺の紅葉 息をのむ美しさでした ぜひおススメします! |
先月のうちに窯も無事にたきあげ
アトリエから見える
山の木々が黄ばんでくるのを見て
むくむく生えてきたのが
「紅葉まみれ」への欲求。
実は黒部にもちょっと前に出掛けたけれど
「紅葉三昧」とはいかず少々消化不良気味だったのでいざ京都へ。
運転手さんにお任せの旅だったけれど
紅葉クライマックスのお寺を8つ廻って
のご帰還。。うっとりが続いています。
えっとこれは・・・竹林周辺のえっと・・えっと・・ もう一昨日行ったお寺の名前が出てきませんね・・ とにかく素敵なお庭のお寺でした。 |
今年やり残していることを
さっさと片付けてしまわなければ!と
解っているのたのだけれど・・
春夏秋冬 異なった景色をみせてくれる京都の
魅力に抗えないでいる。
葉山の隣には鎌倉があるのに・・・・
お寺も紅葉もお料理屋さんもあるのだが・・
小町通りvs花見小路やぽんと町では
やはり京都のほうに軍配があがってしまう。
ちょっと悔しい(笑)
満開の紅葉に大はしゃぎしていたら
その影で着々と芽吹きの準備を進めているしだれ桜や梅と目があって
「また来たの?どうせすぐ戻ってくるくせに・・」と見透かされてしまい
なんとなく「そんなにすぐには再来しないからね・」と悔し紛れにつぶやいてみたが・・
やっぱり桜便りが届く頃には新幹線に飛び乗ってしまうんだろうな・・・・
やれやれである。
どこのお寺も人が沢山いるので どうしても足元を切っての撮影になりました。 |
そんなこと言っても
京都は日本人の至宝だから
本当のところは嬉しいのです。ハイ。
2011年10月15日土曜日
我は黄金のパンツなのだ
これを訳すると
「あなたの作ったものはそのまんまあなたを映しています。」
これは私が作った陶芸での座右の銘である。
・・・・・この数日 キネジコはブタやカエルに黄金のパンツを穿かせる事に人生の時間を費やしていた。
高価な金液を取り寄せてその瓶がカラになるまで延々と「黄金のおパンツ」を上絵付けしていたのだ。
世界中が求めている貴重なAuを私は人生の貴重な時間を使っておパンツに変えていた。
やれやれである。
独学で陶芸を始めた頃は毎週のように上野の美術館に通って「美とは?」「陶芸とは?」「私の使命・宿命は?」などと真剣に哲学して自問自答の迷路の森を彷徨ったものである。
そして有名な壺や茶碗を模倣して練習をしたり縦と横の長さの黄金比率のタイル・・などを作ってそれなりに真面目に取り組んでいた。
しかしついにある日「そんなのつまんねえ」という心の底深くからマグマが噴火して
「まんまでいいじゃねえか」と開き直って
「思ったままの・まんまその作りたいもの・自分が手にしたいもの」を作るようにした。
それがこれなのだから仕方ない。
大した事ないな。自分。
と自嘲しながらも 楽しく筆を走らせる秋の空なのでした。
さあ、綺麗に発色してくれるかな?
黒く見えるブタちゃんのおパンツは 800度で焼くと黄金に光り輝くのであるぞ。 |
仲良しのカエルデートの二人にも 黄金のおパンツをはかせてあげたのだ ついでに虫取り網も黄金に染めたのだ。 三日月は足が生えていないから 何も穿かせてあげられなかったけれど 金の星を書き足してあげましたとさ |
この佐島のタコさんは いったいどんなおパンツを穿かせてあげればよいのか・・・ タコの股が多すぎてわからないのら。 思い悩んだ挙句に頭の上に 黄金の「??」を描き足し 「おパンツナシ」の判定を下して ジャンジャン♪ |
このダイビングをしているおねえさんは 金髪のところに金液を施してあげました。 なんと隣のブタさんは赤いおパンツをはいていたので 上から金のおパンツに塗り替えてあげました。 |
このお馬さんは「僕は何も穿かせないで」というので 流れ雲に金を入れてみました。 隣のやんちゃなお姫様には小さな冠を乗せてあげました。 |
このおさるさんは金縁の眼鏡をかけてあげました。 そして安心させておいて いきなり黄金のパンツをはかせました。 そのあとなんだかずっと文句を言っていましたよ。 なぜって?黒い体に黒い金液で書いても何も見えないからです。 「勘でおパンツを描く 一代賭け」でした(笑) にじんでいるかもね?! 見えにくいけれど後の漁師の網も金に染めました。 「金の網の漁師」ってなんだかいいなあ~~ 欲張りなのかな? |
You are what you make
これを訳すると
「あなたの作ったものはそのまんまあなたを映しています。」
これは私が作った陶芸での座右の銘である。
・・・・・この数日 キネジコはブタやカエルに黄金のパンツを穿かせる事に人生の時間を費やしていた。
高価な金液を取り寄せてその瓶がカラになるまで延々と「黄金のおパンツ」を上絵付けしていたのだ。
世界中が求めている貴重なAuを私は人生の貴重な時間を使っておパンツに変えていた。
やれやれである。
独学で陶芸を始めた頃は毎週のように上野の美術館に通って「美とは?」「陶芸とは?」「私の使命・宿命は?」などと真剣に哲学して自問自答の迷路の森を彷徨ったものである。
そして有名な壺や茶碗を模倣して練習をしたり縦と横の長さの黄金比率のタイル・・などを作ってそれなりに真面目に取り組んでいた。
しかしついにある日「そんなのつまんねえ」という心の底深くからマグマが噴火して
「まんまでいいじゃねえか」と開き直って
「思ったままの・まんまその作りたいもの・自分が手にしたいもの」を作るようにした。
それがこれなのだから仕方ない。
大した事ないな。自分。
と自嘲しながらも 楽しく筆を走らせる秋の空なのでした。
さあ、綺麗に発色してくれるかな?
2011年10月6日木曜日
アイヌ刺繍とカニの法則
本日の作品紹介 窯出ししたてのマーメイド 唇の紅をさしなおしてもう一度焼きます。 優しい感じの子になりました。 エメラルドグリーンが綺麗に発色してくれました。 |
トルコブルーが印象的なアイヌ刺繍 好きな色だけれど 帰ってからみてみるとちょっと派手だったかな・・? |
アイヌ刺繍の半纏の後ろ姿 これを作る人が伝統を継承してくれることを祈って・・ |
そんなこんなで 上絵付けの金彩の仕事も進んでいる秋です。
今日は先月行った 釧路〜阿寒〜知床〜羅臼〜の旅行の記憶を 半纏を通して記しておこうかな。
旅行中、 アイヌの民族舞踊で見た衣装がとっても素敵だったので
阿寒湖畔のクオーターアイヌの女性からこの半纏を譲ってもらいました。
受け取る時にその女性から
「堂々と着てください」と言われたのでそのようにしていました。
残暑の葉山からの夏支度の旅だったので 肌寒い北海道旅の防寒もかねてずっと着ての
旅になりました。
コレが大当たりで旅を本当に味わい深いものにしてくれたのです。
何処へ行っても 地元の人に
「それ本物か?」「阿寒で買ったのか?」「手刺繍かい?」「どこで買った?」「似合うね」「幾らした?」・・・etc。話しかけられる機会が多く いつもの数倍会話のチャンスが生まれました。
知床のホテルにてアメリカ人夫婦との会話
「あなたのそのガウンは素敵ですね。どこで手に入れました?」
「ありがとうございます。阿寒湖畔です。民族舞踊を見て欲しくなり買いました。どちらからいらしたのですか?」
「アリゾナです。」
「・・アリゾナからはるばる知床観光に?」
「10年ぶり2度目の知床です。夫婦で地質学者をしています。知床の地層を調べています。北海道大学と一緒に研究もしています。」
「私はアリゾナの上空をセスナで飛んで 感動した事があります。カジノでスッテンテンにもなりました。」
一同アハハ
「震災後の日本にきてくださってありがとうございました。良い旅を」
その他 書き記しておきたい将来に役立ちそうな耳よりの情報・ 漁師町の温泉にて
70歳・80歳のお婆さん達とのガールズトーク。
「あんた、結婚するなら 国民年金じゃなくて厚生年金の出る男さ選べ。もらえる額が違うさ~」
「この辺の男つかまえるなら 船もっている漁師が一番金持ってるさ。山間部の男はダメだよ〜〜。仕事忙しいし介護させられるよ」(笑)
北海道の人は明るく面白い人達ばかりでした。
・・・・で・・・葉山に帰ってきて 徒歩圏内のお寿司屋さんにヨレヨレっと行く時にちょっと肌寒かったけれどこの半纏に手をのばして引っ込めてしまいました。
想定される問答に正直言って少し飽きてしまったのですね。ハイ。
黒く染めちゃおうかな?なんてね。
やれやれ。
2011年9月28日水曜日
寿司屋の「時価」 VS 陶芸家の「時価」 どちらの方が怖いか知ってますか?
今日の作品紹介 初窯から出したばかりの人魚の姉妹 これから金色が施されて華やかになります。 |
左はじのビンが噂の金液。 蓋をゆるゆるに閉めていた自分を反省。 そのまた左手にある汚い色の丸いものは 金液用のパレットで金ちょくといいます。 この汚茶色を780度で焼くとピカピカと光を放つのであら不思議。 |
よりによって金液のほうの瓶が倒れていて空っぽに・・!!
ゆるんだ蓋からこぼれ出た金液がどす黒く固まっている!!!
ショックでしばらく絶句。
陶芸材料のカタログではいつも「金液・・・・・・・時価」としか表記されていない。
この金高騰の時代に25gの金液の損失はかなりの痛手である。
空になった瓶をいつまでも眺めていても仕方ないので馴染みの材料屋さんに電話して
「本日の金液の価格は?」と伺うと「今、一番高いっすよ」と一言。
・・・必要なものは仕方がないので今度はこぼれてもいいように5gの小瓶を注文する。
上絵付け用の筆やその他の小物も必要になったので
愛知県にある馴染みの陶芸材料屋さんに電話をする。
そしていつもの雑ざつとした必要な道具や小物を頼むと
「・・・あの・・それみんな欠品中なんですよね・・」と元気がない。
「入ってからでいいわよ」と云うと
「永遠に入って来ないんです・・・・・・あの・・・道具を作る人がもうやめちゃったんですよね。」 ・・・・・・
本日2度目の絶句。
私が愛用してやまない陶芸道具のアレやコレを製作していた工場がみんな閉鎖してしまったそうな。 「陶芸の人口って増えてないの?」
「いや、増えてません。それに焼物工場自体が減ってるんです。中国産の安い食器にはかなわないですからね。」
「・・・・・。」
嗚呼。
グローバル化と無縁のようなこの業界も知らぬ間に空洞化していたか・・ふう・・。
いや、正確には「空洞化=外地に工場を作る」なので「廃業」による「消滅」ですかね・・。
手作りの道具っていうのは使うたびにワクワクする魔法があったのに残念!!
しばし呆然とするも 代替品になりそうな道具について想いを巡らす。
葉山には知る人ぞ知る!という小さい店内から何でも出てくる魔法の金物屋さんがある。
最近やたらおじさんが元気がないけど顔でも見に行って相談してみようかな?
私が相談すると元ハンサムの面影を残すおじさんは頭の中にある膨大な商品知識の中から
よさげなものを見つくろって提案してくれるので
私は「金物マイスター」と心の中で密かに尊敬している。
手作りの陶芸道具屋さんやベテランの金物屋さん=レベル4の絶滅危惧種なのですね。
そして気がつくと こんなヘンテコを作っている自分はきっとレベル5くらいなのかと
諸行無常を感じる秋の空でした。
「昭和」だったって事ですかね。ハイ。
もうすぐ日本を覆っていたサンルームの天井がバリバリと割れて
ますます景色が大きく変わってゆく予感。
「遠雷」・・・近づいてきたみたいですね。
備えようがありませんが覚悟をしておけばなんくるないさ~
田舎に籠っていても 陶芸を通して世情が透けて見えるというお話でした。
じゃんじゃん。
2011年9月27日火曜日
クリオネって以外と・・・ドラマチック北海道の旅
今日の作品紹介 この子は「遊びをせんとや生まれけむ」シリーズの一人。 梁塵秘抄の遊女のくだりから 2007年作 |
そんなこんなで残暑の厳しい葉山を離れて3泊4日の北海道の旅から帰ってきました。
ちょうど台風を追いかけてのギリギリOKの旅・帰ってきたら関東のほうが涼しくてようやくホッ。
釧路in~知床~網走out
阿寒湖・屈斜路湖・摩周湖・サロマ湖・網走湖・知床五湖・湖の綺麗な旅でした。
夏は長い地中海旅行をしたけれどそれを含めて「日本の良さを再確認」する旅でした。
外国やヨーロッパの世界遺産には世界中からの観光客が押し寄せ、以前にも増して新興国からの人が増え「どこへ行っても人で大混雑!」「人種の博覧会」状態でどんなにお金を出してもひっそりと過ごす事が出来ず、有名観光地の客馴れしたチップ営業スマイルに食傷してしまった所だったので この北海道の温かいホスピタリティに心底ほっとしたのでした。
北海道は素晴らしいところで
「どうしてここを知らずにカナダに行ったのだろう?」
「北欧フィオルドクルーズに行かなくたって 知床クルーズが素敵!」
「アイスランドで固いトナカイ肉食べて温泉入るなら 食事の旨い阿寒湖温泉に行けばいいのに?」
などなど 北欧の「酢漬けの魚やサーモン」ばかりの旅を思い出して反省する。チップのストレスもなく 日本人のサービス業は本当に世界一!
今度は紅葉の時に是非再訪したいと思わせる北海道ファンになりました。
今日は北海道で出会った可愛い動物たちをアップします。
さて、旅行の間に窯の温度も下がったようなので 窯出しをして上絵付けに精を出そっと。
と横山大観の絵のように静かな湖畔を反芻しながらアトリエに向うのでした。
釧路湿原の鶴 地味に金網の中に飼われていたのです。 この状態でただひたすらのんびりと時間が過ぎてゆく 「媚びない」動物園でした。 左側が子供の鶴 |
道路を走っていると普通に何度も見かけたキタキツネ。 この子は逃げることなくずっと離れずに傍にいてくれました。 餌をあげる訳には行かないので 「出てきてくれてありがとね」と言い続けて気を使いました。 きつね色ってこの色なのですね・・・ |
初デート注意食品 ホテルで出たこの子たちは誠に旨かったなあ。 きっとオホーツクの深海からのプレゼント。 ただひたすら殻をほじくり味噌をすすり・・ あっという間にテーブルの上は 食い散らかされて悲惨な状況に・・ カニは初デートの人には不向きだと気がつきました。 |
オホーツク流氷館で出会ったクリオネ 「飼いたい!」の情熱は帰国後も続いています。 今色々と調べているところですが・・ 最大2年も生きるそうです。 でも餌を食べるときに頭が割れて ものすごく怖い事態になります。 クリオネって意外と・・怖いのでした。 |
釧路・知床・網走・ どこへ行っても鹿がでてきてくれます。 阿寒湖の夜道で飛び出してきて 間一髪でよけることができました。 |
あれれ?これは動物写ってないけど? ハイ。これは知床クルーズでの一枚。 滝のそばに熊の親子がいたのです。 あまりに小さくてどこに写っているか 私にもわからないけれど ガイドさんの「あそこにヒグマの親子がいますよ」と 声掛けられて興奮しまくって シャッターをきりまくった一枚です。 想像力でなんとかお願いします。 |
2011年9月18日日曜日
漁師の宿
久里浜沖のワラサ 去年は脂の乗りが悪くてハズレ年だったが 今年は小ぶりでもでっぷりと脂が乗ってアタリ年である 2011年 初秋 |
プロの手でぎらぎらに研がれた刃先につい興奮 大きな裁ちばさみは「錆だるま」のようで もう捨ててしまおうか・・とすら思っていたものです。 手前の大きな出刃は刃こぼれがしていたのに 消えて無くなっていました。 多謝 |
そんなこんなで残暑ざんしょの今日この頃。
無事に初窯の点火も終えてホッとしたのもつかの間、久里浜沖は大正丸から大きなワラサが三本届く。
エヘヘ
ちゃんとこの日に備えて包丁を研屋さんに出して
準備万端なのだ。
さすがプロだなぁ〜
この大きなプリンは常備食です。 我家のコップはいつの間にかみんなこのビーカー 年末の大掃除の時に多くを処分するのだが また溜まってしまいます。 以前、母にこれでワインを出したら 「あなたって酷いのね・・・酒を量って飲ますなんて・・」 と本気でたしなめられたっけ・・ |
刃先をギラギラに真っ直ぐにして
もどしてくれている♪
ハガネはすぐに錆びるのだが
これが良く切れるので手放せないでいる。
ワラサは何処が一番旨いか?
と聞かれたら「頭」である。
お客様などは刺身を旨いうまいと
食してくれるのだが
私は水屋でこっそり「塩を多目に振りかけてちょい焦げた頭」にジューっとレモンを搾って
ドンビエのビールで流し込み旨さに悶絶する。
目玉の裏なんて特にタマラナイ。
嗚呼・誰にも見られたくない姿・
餓鬼の形相でかぶりついているはず。
。。とんでもない女である。
私はこんな風にイッテしまう食事を
五臓六腑ごはんとジャンル分けしている。
ワラサ以外にもこの種の食べ物が
幾つかあるがそのときどきアップしませう。
今日の作品紹介 「紅おしろい・遊びをせんとや生まれけむ」シリーズの一人。 なぜかお気に入りで傍にいつもいる。 日本の古典の梁塵秘抄 「いつまで待っても来ない男の足が沼で濡れて風邪でもひいてしんでしまえ」 などという酷く意地悪な文章の行を読んでひねり出してしまった作品です。 |
2011年9月16日金曜日
ケロドトス三人衆が「焼いてケロケロ」って言うからね・
そんなこんなで今日は点火しようとしたが、窯の中はまだ余裕がある・・。
!そうだ!前のアトリエから持ってきたあの子達も彩色する事にしよう・と思い立ち
「やっと出してくれたケロ」と
言う子達を見て エヘヘとごまかしつつ
釉薬バケツも荷物の山から引きずり出す。
ふう。
それにしても暑いなあ。。。
ケロ用の黄瀬戸釉薬、ちゃんと綺麗に黄色く
発色してくれたらいいのにな.。。
いつも作者の庭で遊んでいるこの子たちには 厳しくあたっている 台風がきても「持ちこたえなさい」と放置されているのに 一度も壊れたことがない。 かえって大切に仕舞われる子のほうが ぶつかったり落としたりして短命の傾向ありですな |
沢山いたケロドトス達よ
貰われていった先、
盗られた先
買われて行った先
いずれの空は同じ空のしたですよ♪
幸せにおりますか?
などと独り言をいってしまったりしながら
ハレヒリホレ~~
変?。。嗚呼
暑いのだ・・脳が沸騰するぜ
秋よ!まってるぜ~~
残暑のせいです・・
2011年9月15日木曜日
髑髏城の7人
青山劇場前のこの彫刻はなんだか好きだなあ・ 今日の作品紹介 灯台ランプ・インテリア 電球が熱くなりますが 陶器なので火災の心配がありません。 作者愛用の作品 やっぱり 白熱球は暖かい光がいいんだなあ~~ |
今日はいざ青山劇場!
本音は「あまりの残暑に気が進まない・止めようかな・・?」だったが
結論から言うと「行ってよかった!」
楽しかったなあ♪
演目は劇団☆新感線の「髑髏城の7人」
キャスト・小栗旬・森山未来・早乙女太一・小池栄子・勝池涼・
・・その他若い俳優や女優
私は演歌・コンサート・ミュージカル・オペラ・劇・歌舞伎・コント・大衆演芸・バレエ・・
などジャンルをこえて 乱読ならぬ乱観劇をしているが
たまに「大当たり」が出ると
「ショーのロシアンルーレット」のようで楽しい。
今までのベスト5
1位 劇団☆新感線「五右衛門ロック」
2位 三輪明宏の 「毛皮のマリー」
3位 南アフリカのミュージカル「ウゴジャ」
4位 米倉涼子の「風と共に去りぬ」
・・・今日の劇が5位かな?
残念!だった劇も数知れないが
そんな時は劇の途中、暗がりで目を凝らして周囲を見渡すと
寝入っている人が多い。
帰りは一路 荒木町へ。一周してみてやっぱり
いつもの店に入ってしまう。
先日健診で叱られたのでもっぱら「焼き人」に徹する |
この通りは先斗町とまでは行かないがなんだかそぞろ歩きが楽しくて裏小路が楽しい。
しばらく来ないうちに色々なお店が入れ替わっていて
また探検するお店の目星をつけて御帰還。
荒木町・おススメの町です。 |
明日は点火。
早起きしてばんがろう
2011年9月13日火曜日
残暑ざんしょと !VIVA!親友との再会♪
作品の仕上げはいつもこのウミガメちゃんたち。 ・・・・・・・この仕事はちょっと根気がいるのでいつも最後になってしまうのだ。 しかしこれを窯にいれなければ作品が仕上がらない。 実は前回の人魚さんも「・・気が乗らない」という作者の我ままでウミガメ無しの 寂しい作品に仕上がってしまったので今回は必ず焼くからね・・・・ と言いつつ 週末をまたいでしまいましたねえ~・・ |
上の素焼きのウミガメちゃん達に彩色して釉薬をかけて・・ とようやく窯に入れられる子たち。こう書くと簡単のようだが この呑気なキネジコがめげるほどの細かい作業でしたしたした! ・・・・ふう(笑) |
このカップはケロケロ大好き!な作者愛用の品です。 作り方→黒い粘土をマヨネーズのように溶かして ニョロニョロ・・と生粘土のカップに絵付けをして 素焼きをします。 盛り上がった絵(土手のようになっているので) の中にカラー釉薬を施して焼成して出来上がりです。 |
・・・この筆立てはシンプルな真っ白に仕上げる予定だったのだが・・ どうしても辛抱たまらなくなってまたやってもうたのだ。 出前左の誰の目にも触れさせたくない禁断の絵付けをしてしもた。 嗚呼・・・この悪しき癖!! |
シンプル イズ ベスト と人は言うが・・・あのぉ・・ちょっと・・ 聞いてもらえますぅ・・? カラフルなものの影にはこのような膨大な彩色用の材料があってそれはそれで結構大変なことがあるのですが・・ とはいっても好きでやっているのだから 困ったものですね! |
現場に戻って来たキネジコです。
え?何がそんなに楽しかったのかって?
えへへ・ 10年くらい音沙汰なしだった親友と再会して変わらぬ愛を確認出来たので
うれひいのでしたよ。ハイ。
恐るおそる連絡してみると
「来週 鎌倉に行く用事があるから会おう」と言ってくれたのら。
陶芸で山に籠っていて ず~~~っと浮世と離れていたので
気が付くと友も知人も消えてなくなっていた。
やあやあ!とハグして不義理もみんな飛び越えてあっという間に時間が戻る。
彼女はこの世に残った たった一人の仲良し♪
う~ん・神様ありがとう!
人生の折り返し地点に立って
後半の人生は「自分にとって大切なものだけ」をもってゆきたいな・・と
感じていたので本当にうれしい。
何十年先にシミだらけのおばあさんになった頃に
「二人で世界旅行しよう」と約束したので
内心「貯金に励まなければ・・」と心に誓いを立てたのでした(汗)
彼女は稼ぎがケタ違いなので スイートに二人で滞在するには
本気で貯めなければならないのら。
いつも「その日、その瞬間をMAXに生きる」がキネジコのモットーだが
ものすごく先にもひとつイベントを設定するのも悪くないな・・
そういえば近くばかりをみつめて根を詰めた作業中に
遠くの山の尾根を見ると 心がトンビになって ヒュルヒュルと時空を
かけめぐって酔ってしまうことがあるが
なんだかそれに似ているかな?ってね。
ひゅるるる~♪
2011年9月8日木曜日
ラグビーW杯 2011頑張れ!ニッポン
emailの時代にニュージーランドから届いたこのアナログな手紙は本当にうれしい。 手に心地いい重さがあって書いた人の気配まで届けてくれる。 ニュージーランドでイギリス王室の切手が売られているのが面白い。 植民地だったのかな? 試合結果を見てから返事を書こう |
この子はキアちゃん。半分ロクロで製作しました。 |
差出人はニュージーランドに住む女子大学生アンバーちゃん
以前短期ホームステイで我が家に暫くいた子である。
3.11の時は「ニュージーランドに避難シテキテ!」
と泣きながら電話をくれた優しい子で
何人か預かった中でも一番気があって楽しい思い出が尽きない。
手紙を読んで見ると
どうやらニュージーランドでラグビーのワールドカップが開催されていて
日本も出場するらしく日の丸ピンバッジが添えてある。
ああ。。。
そういえば彼女と神宮で観戦した
「日本のベストメンバーvsオールブラックスの二軍若手」との物凄~~い点数差の試合を思い出す。
彼女が来日するとき彼等と飛行機が同じだったらしく
預かって最初の日曜日に何処に行きたいの?と訊ねたら
「あの人達の出るラグビーの試合」と答えたので驚いた記憶がある。
何故なら過去の殆んどの留学生は東京ディズニーランドと答えたからだ。
その時一緒に連れていった男子高校生はそれがきっかけで今、東医体ラグビーで活躍している。
彼曰く「ビー部 女子に人気」らしい(笑) そして一軍オールブラックスはとてつもなく偉大とのこと。
いつかド迫力のハカを見せてくれたっけ・がんばれ青年!
あの地震のあと放射能が心配で日本への留学生が減っていると聞き
早くあの頃の日本に戻って欲しいと祈念する朝でした。
さて、ラグビーワールドカップは
このバッジをつけてスポーツバーにでも繰り出そうかな?
ガンバれニッポン!
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