2012年8月30日木曜日

長年の筆の悩みが解決した祝日!陶芸筆に最適の筆発見なのだ

主の喜びを共にする?
この子たちの髪の毛の彩色中に発見したのです。
 
釉薬掛けの作業を夏休みも挟んでもう数カ月やっているが
今日は嬉しい大発見があったので記しておこう。

釉薬は意外とキツい成分があるせいか
作業中は手がすぐにガサガサと荒れる。

同様に動物の毛で出来た筆も
キューティクル的なものが剥がれて
あっというまに筆先がバラバラになって
1,2回の釉薬仕事でボロボロとなり
使い物にならなくなるのが
私的にはとても残念なことでした。



まさか人工の穂先でできた筆がこんなにいいとは思わず
今まで振り向きもしなかったことを反省しつつ
いつも沢山筆を売ってもらっていた道具屋さんに心で詫びながら
ネットで検索して次の釉薬作業のために各サイズを注文した夏の日でしたとさ。

それにしても・・・
さすが日本製?
サクラさん、ありがとうなのです!





左から 釉薬の鉄分で数回の利用でボロボロになった動物で出来たダミ筆。


真ん中がタヌキの毛で出来た面相筆。
これが結構高価なのだが 
あっというまに穂先がボロボロになってしまうので
毎回 10本~15本と買い求めるたびにがっかりしていました

今回使ってみて驚いがのが
人工穂先の筆でした。
水の含みもよいし 釉薬にも耐性があって
しなりも適度にあって
BINGO!


さっそくネットで検索して沢山仕入れることができました。
サクラさん!
サクラ画筆 ネオセブロン!
良い商品をありがとうなのです!
 

ロシア旅行記2012~エルミタージュとゴッホの焼き物 ~絵皿と壺~


エルミタージュ美術館に陳列されていたゴッホの焼き物

小さい頃にこれを作っているゴッホの写真を見て
いつか本物を見たいな~と思っていたのです。
美術館の最上階の隅っこにあったので
沢山歩かされた末に出逢えたので
喜びも倍増でした。

キンキラキンの展示物だらけのエルミタージュの中で
唯一 土の香りのする素朴なものだたので
周波数を合わせることも出来
お話をしばしすることができました。
 そんなこんなでロシアの長旅から帰ってきました。

今まで色々な国に出かけたけれど
アラフォー過ぎた頃から 「飛行機に乗るのも疲れる」ということに気がつき
今後は飛行時間の長いところから攻めてゆくことにしたのです。

サンクトペテルブルグを目指すならモスクワまでの直行便10時間+乗り継ぎ合計3時間
でなんだかんだホテルに到着するまで15時間かかったかな?


最近の日本の夏の暑さといったら もう凶器のようで
やる気も気合いも溶かされてしまうほどで
クーラーをかけていてもテンションが下がり気味でしたが 
涼しい国では おデブの私でもスタスタと歩きまわって
精力的に美術館やロマノフ王朝のお宝を拝見して
大量の芸の肥やしを見聞することが出来、
ロシアンパワーをもらって元気に蘇り帰国した次第です。


陶芸を目指し始めたころには
「陶芸家=ストイックで慎ましく・清貧であらねばならない」となぜか思っていて
実践しようと試みたけれどある時からそれをやめて
「ふんだんに見聞・体験を広めて肥やしを身につけ豊かな作品を生み出そう」
にシフトしたので これはサボりではなく 自分的にはOKなのである。

それで感想は?

・・・・ロシア王朝の金銀財宝@絢爛豪華さには 心底驚かされたけれど
やっぱり「今を生きていること」には叶わないなあ~~。

所詮、価値はどうあれ「物は命を超えないんだな~~」と思ったことが正直なところです。

それをいっちゃっちゃあ終わりなのだが
所詮、自分の作っているものは
「命のきらめきには遠く及ばないただの焼き物」である
ということになってしまうのだけれど
そのことを知った上で 
足るを知り真剣に取り組んでいくのがいいのかもしれないな・・ってね。

もし本当に輪廻転生があるとしたら
行列に並んで生まれ変わりを待っているエカテリーナさんはきっと
「もう何もいらないから早く命をください」って言うだろうな。