2012年8月30日木曜日

ロシア旅行記2012~エルミタージュとゴッホの焼き物 ~絵皿と壺~


エルミタージュ美術館に陳列されていたゴッホの焼き物

小さい頃にこれを作っているゴッホの写真を見て
いつか本物を見たいな~と思っていたのです。
美術館の最上階の隅っこにあったので
沢山歩かされた末に出逢えたので
喜びも倍増でした。

キンキラキンの展示物だらけのエルミタージュの中で
唯一 土の香りのする素朴なものだたので
周波数を合わせることも出来
お話をしばしすることができました。
 そんなこんなでロシアの長旅から帰ってきました。

今まで色々な国に出かけたけれど
アラフォー過ぎた頃から 「飛行機に乗るのも疲れる」ということに気がつき
今後は飛行時間の長いところから攻めてゆくことにしたのです。

サンクトペテルブルグを目指すならモスクワまでの直行便10時間+乗り継ぎ合計3時間
でなんだかんだホテルに到着するまで15時間かかったかな?


最近の日本の夏の暑さといったら もう凶器のようで
やる気も気合いも溶かされてしまうほどで
クーラーをかけていてもテンションが下がり気味でしたが 
涼しい国では おデブの私でもスタスタと歩きまわって
精力的に美術館やロマノフ王朝のお宝を拝見して
大量の芸の肥やしを見聞することが出来、
ロシアンパワーをもらって元気に蘇り帰国した次第です。


陶芸を目指し始めたころには
「陶芸家=ストイックで慎ましく・清貧であらねばならない」となぜか思っていて
実践しようと試みたけれどある時からそれをやめて
「ふんだんに見聞・体験を広めて肥やしを身につけ豊かな作品を生み出そう」
にシフトしたので これはサボりではなく 自分的にはOKなのである。

それで感想は?

・・・・ロシア王朝の金銀財宝@絢爛豪華さには 心底驚かされたけれど
やっぱり「今を生きていること」には叶わないなあ~~。

所詮、価値はどうあれ「物は命を超えないんだな~~」と思ったことが正直なところです。

それをいっちゃっちゃあ終わりなのだが
所詮、自分の作っているものは
「命のきらめきには遠く及ばないただの焼き物」である
ということになってしまうのだけれど
そのことを知った上で 
足るを知り真剣に取り組んでいくのがいいのかもしれないな・・ってね。

もし本当に輪廻転生があるとしたら
行列に並んで生まれ変わりを待っているエカテリーナさんはきっと
「もう何もいらないから早く命をください」って言うだろうな。