2011年9月18日日曜日

漁師の宿

久里浜沖のワラサ
去年は脂の乗りが悪くてハズレ年だったが
今年は小ぶりでもでっぷりと脂が乗ってアタリ年である
2011年 初秋 
プロの手でぎらぎらに研がれた刃先につい興奮
大きな裁ちばさみは「錆だるま」のようで
もう捨ててしまおうか・・とすら思っていたものです。
手前の大きな出刃は刃こぼれがしていたのに
消えて無くなっていました。
多謝













そんなこんなで残暑ざんしょの今日この頃。
無事に初窯の点火も終えてホッとしたのもつかの間、久里浜沖は大正丸から大きなワラサが三本届く。

エヘヘ

ちゃんとこの日に備えて包丁を研屋さんに出して
準備万端なのだ。

さすがプロだなぁ〜
この大きなプリンは常備食です。
我家のコップはいつの間にかみんなこのビーカー
年末の大掃除の時に多くを処分するのだが
また溜まってしまいます。

以前、母にこれでワインを出したら
「あなたって酷いのね・・・酒を量って飲ますなんて・・」
と本気でたしなめられたっけ・・
素人の私が研いでグタグタになった                
刃先をギラギラに真っ直ぐにして
もどしてくれている♪

ハガネはすぐに錆びるのだが
これが良く切れるので手放せないでいる。
ワラサは何処が一番旨いか?
と聞かれたら「頭」である。

お客様などは刺身を旨いうまいと
食してくれるのだが
私は水屋でこっそり「塩を多目に振りかけてちょい焦げた頭」にジューっとレモンを搾って
ドンビエのビールで流し込み旨さに悶絶する。
目玉の裏なんて特にタマラナイ。
嗚呼・誰にも見られたくない姿・
餓鬼の形相でかぶりついているはず。

。。とんでもない女である。

私はこんな風にイッテしまう食事を
五臓六腑ごはんとジャンル分けしている。

ワラサ以外にもこの種の食べ物が
幾つかあるがそのときどきアップしませう。

今日の作品紹介
「紅おしろい・遊びをせんとや生まれけむ」シリーズの一人。
なぜかお気に入りで傍にいつもいる。

日本の古典の梁塵秘抄
「いつまで待っても来ない男の足が沼で濡れて風邪でもひいてしんでしまえ」
などという酷く意地悪な文章の行を読んでひねり出してしまった作品です。