昔、友人にまったくイケていない青年医師がいました。
猛勉強してやっとこさお医者になり
大学院を出た揚句に医局から山形の地方病院に飛ばされたのです。
冬のスキーがてら皆で励ましに遊びに行くと
せっかくハジけようと思ったのに
この田舎町でも全くモテないと悩み相談をされました。
「まず、その7:3分けのヘアスタイルを美容院にでも行って変えてみたら?」
とのアドバイスにモジモジと
「床屋にしか行ったことがないしなあ。。。美容院に行ってなんて言えばいいの?」
彼の顔は当時大人気のマッチに輪郭が似ていたので
「マッチみたいにしてください」といって座ればいいのよ。
とアドバイスをした。
それから少し経っての彼の頭は
大仏のような・・「キツくパーマをあてた寅さん」のよう・・・
!!!!
誰がどう見てもパンチパーマなのだ。
!!!!
話を聞くと どうやら 田舎町のパーマ屋兼美容院の扉を開け
思いきって照れながらも
「マッチにしてください」
と言いながむにゃむにゃと座った時に
「パンチにしてください」
と聞き違いされたらしく
白衣を着たおばちゃん美容師にみるみるロッドまみれにされて
「へえ~美容院ってそんなことするんだ・・」と見ていて
変な機械かぶされて加熱されて
気がついたら大仏@チリチリになっていたという。
・・・・・・・・・・。
彼は山形滞在中に同僚から「パンチ」と呼ばれ
親しまれたとさ。
その後 2か月程たって再会した時には
伸びた毛先だけがクルクルとしていて今度は「林家三平」に・・・。
もともと身なりに構わなかった彼はすっかりヘアの手入れを放棄し
鳥の巣のような頭で働いていた。
そんなこんなで
強力にかかったパーマは数カ月間にわたって彼を人気者にしたとさ。
今の若いお医者さんはドラマでも皆シュッとしていて垢ぬけた人が多いので
こんな話通じないかな?
そういえば昭和の「駒トラ」な7:3分けな男子はまだ存在するのかな?
去年の夏のスナップショット 明日からは作品の写真をアップしてゆきます。 |